「嫌いな人に感謝する」ためのコツは罵詈雑言である

kirai-kansha

【目次】

  1. 三千世界の罵詈雑言
  2. 対立する二つをぶつけてゼロ化する
  3. 最初からそこにあるもの

嫌な状況・嫌いな人に感謝することを「難しい」と思うのは普通のことです。

「ふざけんな、この人さえいなければ、もっと楽しく仕事できるのに」

「なんであんなやつに感謝しなくちゃいけないんだ」

「むしろあの人が私(俺)に感謝すべきだよ」

「感謝したら負けな気がする・・・」

そういう気持ちになりますか?

そう思っても大丈夫、たぶんそれが普通の反応です。

私は何回も何回も味わいましたし、つい一週間前も「あんなやつに感謝できるか、アホらしい」って思ってました。(これでスピ10年やってるんだから)

そんな「感謝なんかアホらしい」という心境から、無理なく感謝に移行できたらラクですよね。

今回は上品な皆さんに限界をこえて頂くために、恥をしのんで私のやり方を公開いたします。

三千世界の罵詈雑言

まずは、嫌いな人・嫌な状況に対する不満や文句・泣き言をひたすら書きまくってスッキリします。

何を書いても大丈夫、どうせ人に見せないんだから。

と言っても、このブログにきてくれる方は優しい人が多いようなので、さらに背中を押すようなことを言います。(むしろ背中を蹴る勢いで)

ここは思いっきり開きなおって、三千世界の罵詈雑言の限りをつくします。

七代先まで非難するつもりで、口汚く罵ります。

外での紳士淑女の仮面をかなぐり捨てて、心の中のドロドロした感情をすべて吐き出します。

遠慮しないで、ひたすら相手への文句を書きなぐります。

とりあえず今だけ内側の優しい部分には冬眠してもらって(私のそれはいつも寝てるが)オラオラな部分にがんばってもらいます。

自分の不満を全部さらけ出すのです。

無意識に抑えこんでいたそれを、逃げないでちゃんと見るんです。

「これを言ったら嫌われるんじゃないか」と思って隠してきた本音を、「そんなこと思っちゃダメだ」とフタをしてきた感情を、洗いざらいぶちまけるんです。

そうやって書いてる内になんとなくハイになってきて、そのまま書き続けると今度は解放された気分になってきます。

さらなる高みを目指してまだ罵っていると、なんかどうでもよくなってきて「もういいや」となります。

コントで弱いくせに強がる人の「もうこのへんで許してやらあ」という、あの状態になります。(本人には言えないくせに、紙の前では強気な私)

対立する二つをぶつけてゼロ化する

そうして思う存分罵詈雑言を書きなぐったら、今度は奥義「嫌いな人に感謝する」「嫌いな人の良いところを見る」をくり出します。

他人や物事の良い面に目を向けて、バランスを取るのです。

プラスマイナスゼロ化です。

聖人君子でもないかぎり、いきなり嫌いな人の良い面に目を向けるのは至難のわざです。

あなたできます?(私は無理だ~)

なので最初に不満を書き出してスッキリした状態になってから、良い所に目を向けるのです。

書くことで、内側にためこんできた気持ちに意識の光があたり、浄化がはじまります。

ノートに書きだす=意識の光があたる=受け入れる=自分を愛する、ってことです。

とにかく自分を嫌な気分にさせる全ての人・出来事において、このプラスマイナスゼロ化を行います。

どんなに小さなことでも、というか小さなことからはじめるのが良いです。

最初からそこにあるもの

とかなんとか言ってますけど私、ゼロ化やっても翌日になったらケロッと忘れてまた罵詈雑言からやり直したりするんですけど。

しかもそれ、毎回なんですよね。(学習しない~)

でもそれをコツコツ毎日続けるとある日突然、本当にもうどうでもいいわ、って思えます。

この「(その人・そのことは)もうどうでもいいかな」って気持ちになると不思議と相手との関係がすんなり切れます。

おまけに相手が目の前から消えると、「けっこういい人だったよな~。あの人がいてくれて助かったこともいっぱいあるよな~」という、どの口が言う的な感謝の念までわいてきます。

なぜ最初から感謝できないのか、そもそも相手への感謝は今までどこに隠れていたのかという話ですが、自分の目のくもりを消したら、「最初からそこにあった」という感じでしょうか。

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