「波動の法則」足立育朗

hadonohosoku

【目次】

  1. 「決心」
  2. 感想

「調和のとれた生き方を選択していく」ことがどれだけ価値があるのか、よくわかる本です。

最初に読んだ時は10年くらい前で、引き寄せの本とか読んでいた時です。

タイトルからして、「願望実現のコツとか書いてるのかな」と思って欲の塊みたいな気持ちで読みはじめたのに、読後は「やたらめったら願望叶えるのって危険かも」って冷静になりました。

「あれもこれも叶えたい」「どうして叶わないの」と悩んでいる人がいたら、読後は「これでいいのかも、願いが叶わなくても問題ないのかも」と真逆の思考を体験できます。

(最終更新:2020/04/16)

「決心」

本の内容を一言でまとめると、「調和のとれた生き方を選択していく」になります。

ただ現代で人間やってると、どうしても欲とか自分の利益とか守る方向の選択肢を選んでしまいがち。

長年スピやってる私でさえ、最近も「自分を守りたい」という考えで発言したことがあります。

安心していたいから、自分が得たものを守りたいから、って衝動的に言ったんですけど、「相手のこと何にも考えてないな」って反省しました。

  • あらゆる方法論・行政・医学よりも今一番必要なことは、「顕在意識」が自然の法則にかなった調和のとれた方向に意識転換すること
  • 常に人間の顕在意識が「決心」して、調和のとれた方向に「実行」、それが全て

たとえば、炊事・洗濯・仕事、どんな小さな問題でも、人が見ていなくても、それをやるのです。

むしろ小さなことこそ大切に、人が見ていない時こそ「調和」を選んでいくのです(自分に言い聞かせるように書いてる)。

  • 「行動」というのは「決心」をした時であり、「決心」の前後では波動が全然違って、奇跡みたいなことが起きても「波動」からすると当然
  • 調和のとれた「決心」をすると、その瞬間に原子核の集合体(EXA PIECO)の原子核の数が増えて、それによって、受振と発振の装置が増えるので、今までなら目の前を通り過ぎていった振動波と同調できるようになる→顕在意識で考えるよりずっと多くの解決策が生まれる
  • 「決心」した時からその振動波が出ているので、行動する前にやろうとしたことが先に来ることが頻繁になる(例:DMがくる・電車で会う・電話がくる)

手放すのがこわくても、思いきって損得ぬきで「調和」の選択肢をとると、思いがけないリターンがあります。

私なりのコツは、見返りを求めない・期待しない、ってことですね。

頭で「損だ」とか思っても、それをしたいならやってみる。

どうせ死んだらお金はあの世に持っていけないんだ。

私がお金だったら、貯めこまれてカビくさくなるより、人を喜ばせる方向で使ってほしいし、全力でそれを希望する。

それで、何かあったらその人を守るし、悪い方に行かないようにこっそりヒント出して導く。

とか書いといてなんですけど、私お金じゃなくて人間やってるんですけどね・・・。

  • 損得では直観が働かないので、正確性を維持するために、常にできる限り自分が全てに対して謙虚であること=自我の振動波が限りなく少なくなるように心がける
  • 自分だけ、自分の家族だけ、人間「だけ」の安全を守ろうとすると、自我が拡大して自然の法則からすればかなり不調和になる
  • 自我の振動波が出ると周波数は急激に下がって、低い波動(非常に不正確な情報)と同調してしまう
  • 自我・欲望を満足させる方向で生きて、顕在意識では満足して(地位・名誉・金銭)死んでも、「本質」はスタディできないし、その人の原子核の集合体(EXA PIECO)の原子核の数は全然変わらないし、重量的に言うと周波数が下がって重くなっている

自分だけ・自分の家族だけ守りたい、っていうのは誰でもあって、それをこえて他人も守ること。

言うのは簡単だけど、いついかなる時もそれを実行できるのか?

絶対できるって、今の私にはわからないけど、実際にその時がきたら頭で考えないで行動できるように、毎日コツコツ色んなこと受け入れていこうと思いました。

足立さんの周りにも、高い周波数の状態だったのに、謙虚さを失い自我の振動波をたくさん出して、急激に不調和になっている自分に気づかず、自己主張している人が何人もいるそうです。

  • 起きている現象は、体験して何かを学ぶ必要があるから起きている
  • 自分がよくなると、周りにすばらしい振動波を発振・受振するので、周りの全てが良くなってくる

苦しくてもつらくても、自分に向きあったり出来事を受け入れたりして学びが終わると、自分が良くなるだけでなく周りにもそれが広がるって思うと、すごくやる気が出ます。

そうやって一人一人が内側の「調和」を増やせば、少しずつでも世界に「調和」が増えるんだよね。

千里の道も一歩から、だけどみんなが一歩踏みだしたらゴールするの確実だよね。

病気になっても、治す・たたかう、ではなくて「調和のとれた状態に戻す」という意識で接するといいそうです。

  • 自然の法則や「本質」に気づいて意識の変換が起きて、その病原菌を通してサポートしてくれている原子核の集合体(EXA PIECO)に感謝すれば急速に変わる
  • 一番はやく病気が治る方法:病気・癌・エイズになった人は、それらを憎む・殺すという「意識」ではなく、自分たちの顕在意識がその病気を作ったのだ、その病気は自分にメッセージを送っているのだと理解する→「メッセージありがとう」という「意識」が生まれたら、「顕在意識」は調和のとれた方向に意識変換する

体に関しても、宇宙からの調和のとれたエネルギーで人間は機能している、という。

朝日を見る・深呼吸・瞑想が効果があるのは、それに関係してるんでしょう。

  • 潜在意識は膵臓の中にある
  • 食べ物だけでは人間は機能できなくて、宇宙からもっと調和のとれたエネルギーが直接脾臓に入ってくる

会社は企業の方針で周波数が変わってくる。

  • 電気・電化製品・車など、値段・性能・機能がほとんど同じでも、A社:儲ける、B社:調和→周波数が全然違う
  • 企業の法人格の原子核の集合体(EXA PIECO)が選択してスタディする→会社のトップ・重役の考え方が法人格に反映し、製品が出す振動波に影響する
  • トップ・重役の考え方や周波数が上がれば、法人格も上がる→従業員の周波数も変わってくる

感想

話のスケールが大きいので、最初はちょっとついていけないかもしれません。

よくわからない宇宙語も出てくるし、自我がどうとか、引き寄せ本にかぶれてた時期もある私には耳に痛い本でした。

でも数年に一回くらい、なぜかすごい気になるんです。

私の中の猫のひたいほどの「良心」が「君、今こそ読みたまえ」と言うのです。

自我が大きくなりそうな時だったのかも。

それで引き寄せ本からはすっかり足を洗って、淡々と色んなことに感謝して過ごせる今になって、やっとこの本のすごさがわかりました(遅いよ)。

甘い本ではないです、どちらかというと優しいけど厳しくて優しい(だからどっちよ)、みたいなよくわからない本です。

あと、宇宙語出てくるから数回読まないと「なんだこれ」でおわるかもしれない。

だから本を手にする機会があったら、3回は読んでみてほしいです。

ちなみに、私は引き寄せ界の人たちを否定してません。

以前は引き寄せにはまってたし、でも今は欲望に振りまわされないで生きたくなっただけです。

あのまま願望を叶えることに執着していたら、もしかしたらこのブログは引き寄せブログとして「実現の書」だったかも。

そしたら読んでくれる人とか問い合わせくれる人の層も、全然違ってたでしょうね。

それ考えたら、やっぱり今「が」いいなって思いました。

参考文献

足立育朗「波動の法則」ナチュラルスピリット/電子書籍版:2017年