「あるがままに生きる」足立幸子

arugamamaniikiru

【目次】

  1. 波動
  2. 波動をあげる三つの条件
  3. あるがまま
  4. 直観
  5. 損得・欲
  6. 占い・情報
  7. 感想

著者の方は亡くなっています(スピ的に言うと、肉体から自由になった)。

足立さん兄妹の本は内容がぶっとんでますが、妹の幸子さんの本は柔らかくて生き生きとしている印象です。

なので、こちらの本から読んだ方が世界観にすんなり入っていけると思います。

スピをかじってるのに、かえって生きづらくなってた時に、ずいぶん救われました。

よくある引き寄せ本の「恋愛も仕事も金運も絶好調!」みたいな感じではないです。

欲を少なくして調和をめざす内容なので、読んでいて「守られてる」って安心できます。

(最終更新:2020/04/16)

波動

精神世界の知識の有無に関係なく、日常生活・仕事に対してひたむきに誠実に生きる、そして「素直」であること、それが波動をあげたり、、高い波動を維持する秘訣のようです。

秘訣というか、当たり前のことに対して、素直さ・丁寧さを惜しまない、ということです。

「あの本にはこう書いてる」と妄信して氾濫する情報に振りまわされたり、知識にこだわると、それが邪魔して波動があがりません。

真我(本当の自分)にお任せで、本当の自分の情報に従って行動すると、宇宙と調和のとれた結果が出ます。

全ての問題・嫌なことは、必ずクリアーできるからやってくる(波動の同調)

他人は自分の鏡、とはよく言われますが、実際に非常につらい状況に一人で放りこまれたら、すごく悩みますし心の平和を維持するのは難しいです。

「あの人の嫌な部分は、自分にもあるってことなのか。あんな強烈な部分が・・・」(信じたくないと、責任転嫁した過去の私)

「頭ではわかるんだよね、自分の内側に原因があるっていうのは。でも、さすがに今回のアレ(相手の頭にくる言動)はないよね・・・」(被害者の立場から動こうとしなかった過去の私)

ホ・オポノポノとかセドナメソッドとか色々やっても、定期的に心に波風がたつ私です。

ただ波風がたっても、そこからのリカバリーがはやくなりました。

昔なら何日もずっと引きずっていたことを、今は「悩まない」と森羅万象とかに丸投げして、それでもちょっと心がざわついたら軽くメソッド・アファメーションしてます。

今でも日常的に悩み・怒りは発生するんですが、きつい時には「もう知らない、私の責任じゃない。でも向き合えばいいんでしょ。ハイハイ、向き合いますよ」と向き合ってます。

この本には、なぜ受け入れた方がいいのか、が書かれています。

  • 自分と同じ波動を持つ人が寄ってくる(家族・友人・仕事)ので、相手の嫌な部分は自分の中にもあると知る(まわりは全員自分の鏡)
  • トラブルは自分を成長させるために来る→「深い部分の自分」が、「そろそろ成長させてやろう」と問題を与える
  • 逃げても、そのやり残しは絶対いつかやらなければいけないし、次に来た時は難易度があがっている
  • 一人でクリアーできない問題は、逃げるかどうか試されていて、受け入れたらサポートする人を引き寄せてクリアーできる
  • 逃げなければ奇跡みたいなことが簡単に起こるから、逃げないで受け入れる

逃げると難易度は容赦なくあがりますよ、奥さん!(経験者は語る)

「でも、お高いんでしょう?」とか言ってると、次は倍くらいのお値段になっちゃいますよ。

だから今が買い時、向き合う時ですよ、奥さん!

全ての問題・嫌なことは、必ずクリアーできるからやってくるので、「味わうために地球に来た。これをクリアーしたら次に行ける」と軽く考えると、こわいものがなくなり、あらゆるこだわりがとれて、どんどん軽くなって波動はいやでもあがる、とのこと。

  • 地球に生まれたのは、肉体を持って感覚や感情を「味わう」ため→「楽しいってどういうこと、悲しいってどういうこと、苦しいってどういうこと」と味わうために
  • 親さえも「この親で、こういう体験を味わう」と自分で選んで生まれてきた
  • そもそもクリアーできない問題を引き寄せるわけがない(波動の同調)から、逃げないで全部受け入れて、じっくり味わう方がよい

波動をあげる三つの条件

1.あらゆるこだわりを取り除く

人間やってるとどうしてもお金・物に愛着を持ってしまいがちです。

お金・たくさんのものに囲まれていると自分の価値があがると思えるから。

しかし、波動からみると逆で、あらゆるものへの執着・こだわりを捨てると、波動があがります。

「足るを知る」ということです。

  • 肉体を持ったまま(特別な人になるわけではなく)、神を表現する時代になる
  • 「神を顕現」することを現実の生活(仕事・趣味・料理・音楽・踊り・自分の好きなこと・何でもいい)に活かす

2.行動に移す

行動したり表現すると、波動があがります。

ちなみに「おおもと」からのエネルギーは無限に入ってくるので、表現すればするほど元気になるという好循環が生まれる、とのことです。

3.深い部分の自分が望んでいることをやる

真我・本当の自分が本当に望んでいることをやると、波動がどんどんあがります。

「本当の自分が本当に望んでいることって何?」と悩む必要はありません。

頭は本当にロクなことを考えないし、すぐ判断してしまうので、頭カラッポにしてボーッとしてみる。

  • 頭がボーッとしている時、意識はハート(胸のあたり)にある
  • 唯一あるがままに受け入れられる所がハートなので、できるだけハートに意識を持っていく

何らかの行動をして、頭で考えると「無駄なことしちゃった」と思えても、自分を責める必要はありません。

無駄だと自分は思っても、実は全然無駄じゃない。

皆さん、どんどん電車乗り過ごして、反対方向に乗りましょう(この部分読んだ時、私か、と思った)。

  • 日常の行動で一見無駄と思われることは、意味なくやっているわけではない(著者の例:電車を乗り過ごす、反対方向に乗ってしまうとか、年中)
  • 無駄なことをしているわけがない、起きることは全部意味があって起きている、ととらえる

何か閃いた時、「無理なんじゃないか」と頭は言うでしょうが、放置します。

考えないで、勇気を出して即行動にうつす。

無邪気な子供だったら当たり前にできることが、大人になった私たちには少し難しい。

でも、大人になっても「子供のような素直さ」は誰でも必ずあるので、本当の自分を素直に信じてみる。

  • できない事はそもそも閃かないし、できない事の情報は入るわけがない(自分が出す波動と合う情報しか入ってこない)
  • 「なんだかわからないけど」(閃き)という時、やってみると本当の理由がわかるから、頭でゴチャゴチャ考えないで、勇気を出して「即行動に移す、表現する」ことがすごく大事

最初から完全なら人間やってないので、最初は未熟でもいいから勇気を出してやってみる。

失敗は成功のもとだから、本当の意味での失敗なんかないし(小さな失敗で騒いでたら、私の人生どうすんの)。

色々なことにチャレンジしてるうちに、本当にやりたいことが見つかります。

ちなみに前世で練習していたことは、今回の人生では簡単にできるようになるみたい(他の本にも書いてた)。

  • 「本当の自分が望んでいることをやるんだ」と強くプログラムすると色々やって来るけど、やれば絶対にできるから断らない
  • 来た話は全部できるから来る、自分にできない話を引き寄せるわけがない

あるがまま

「あるがままに生きる」というのは、自分もあるがままにやるし、相手のあるがままも受け入れる、ということです。

本当に頭はロクなことを考えない、放っておくと良い悪い・好き嫌いをすぐ判断してしまうので、判断・比較の色眼鏡をはずして物事を見るとよいです。

自分の波動も宇宙との調和度も、ちょっとしたことで瞬間ごとにどんどん変わるので、こだわらない・気にしない。

「今の私の波動が高くても低くてもどっちでもいい、そんなのどうでもいいから、今日一日、色んなこと受け入れて生きてく」って思って、コツコツ目の前のことに集中するのです。

  • あるがままに見る:「あの人は、こういう面とこういう面とこういう面を持った人なんだ」とただ受け入れて、ただ見るだけ
  • 意識は波動のエネルギーで、宇宙との調和度は瞬間ごとにどんどん変わるから、他人と比べて「自分の方が低い」とか気にしない(少しの悩みでも落ちる)
  • でも「欲」を出すと、宇宙との調和度は簡単にドーンと落ちるから、そのへんは気をつけて

直観

頭で考えたり悩むより、直観を使った方がうまくいく、というのはみなさん経験あるでしょう。

  • 直観は使えば使うほど冴える
  • コツは「・・・に関する情報をください」とプログラムして、「真我」にインプットして忘れる→頭がカラでボーッとしてリラックスしている時(受信状態)に、閃きで情報がどんどん入って来る
  • 頭を使っている時は発信状態で、受信はふさがっている

私の場合は、頭を使うとどうしても自分の利益・保身にとらわれるので、純粋な行動を選択できないです。

「こんなのあきらかに損だよ」と思考が言っても、「損なんか知らんがな」って言いかえす。

それで「なんか知らないけど、やりたい。今それをしなかったら人の道に反する気がする」という腹の底からじわじわこみあげる躍動感に従ってみる。

確かに人間として損はしてるんだけど、「損した」とは思えないんですよね(不思議~)。

その行動を取るべくして取ったから後悔はない、っていう。

でも、それとは別の日常のちょっとしたことで怒って「損した~」「なんだあの人ムカつく~」って思ったりする私もいる。

大いなる損には寛容なのに、小さな損にプンスカ怒ってる私って何なんでしょうね。

まあ、それも今の私の波動のレベルなんでしょう、仕方ない仕方ない。

損得・欲

お金を貯めこみ過ぎると、エネルギー的な不調和を起こします。

人を幸せにして、その結果お金が入ってくる、つまり「お金は目的ではなく結果」ということです。

また、地球では死ぬまでずっと、次々に「試される」ことが起きます。

本音を言うと、「カンベンしてくださいよ」なんだけど、ここは開きなおって一発合格を目指しましょう。

逃げたら次すごいの来るからね・・・、経験者は語るからね・・・。

  • お金はエネルギーなので、徳という見えないエネルギーで返ってくることもある
  • 欲を出すと宇宙との調和度が落ちる
  • 調和度があがればあがるほど、さらに「巧妙なお試」があの手この手で来るけど、問題が起きたら「試されてるんだな」と対処すれば大丈夫
  • 自分の中に欲が残っているから甘い話がくるので、すべて自分次第
  • 自分に全く非がなく、完全に相手が悪いと思えることも「巧妙なお試」→自分が出す波動がその状況を引き寄せたので、逃げないで自分の中にある原因を見つけるチャンス→今までのレベルから卒業できて波動もあがる

人間は「今日一日無事だった」ことを当たり前と思ってしまうけど、本当は「今日一日何ごともなかった」ってすごい奇跡だし、恩寵なんだね。

占い・情報

答えは全部、自分の中にあるので人にきく必要はないのですが、人間やってると占いに頼りたくなることってありますよね(私もあった)。

でもやっぱり自分に向きあうのが一番の近道だと思います。

急がば回れっていうけど、最初はなれなくて時間がかかるかもしれない、でもコツコツ自分に向きあったら、そのうちちゃんとできるようになります。

この本に書いてた・スピの有名な人がこう言ってた、それ全部外側だから。

外側にあるもの、全部あなたの中にあるから。

情報も、それが本当に自分に必要なら入るべき時に入ってくるから、あせらないでコツコツ自分に向きあってれば、自分の方で準備ができた時に入ってきます。

必要以上の情報を欲しがっても、それを使いこなせなきゃ意味ないし、欲になる。

  • 名前には意味がある→姓名判断で苦労する名前でも、その苦労を味わうために地球に来た→その名前を自分で選んだから、逃げないで味わってクリアーしたらすごく楽になる
  • 自分を知ってクリアーしたら、生年月日をはじめとする占いのような統計学はあてはまらない→占いに凝らない方がいい
  • 超能力者とか霊能力者は、正しいといえば正しい、間違っていると言えば間違っている→その人の波動と同じ波動の情報しかキャッチできないから、どこのレベルでキャッチしたか、で答えが当然違う
  • 一人一人に、どんどん新しい情報が入ってきているから、そっちをやった方がいい→その方が宇宙と調和のとれた結果が出る
  • 純粋にやらないと宇宙と調和のとれた答えが返ってこない→我欲・世間体は全部横において、リラックスして「相手のために、どうすれば一番良いのか」と純粋に思ってプログラムして、あとは忘れる

感想

著者は波動が高い人のようですし、読む限りは謙虚な方(だから、皆さんにも安全だと思って記事にしてるんですが)なんですが、それでも試されることがあったらしい。

スピ界あるあるで、かつては高尚だった人が思いあがった言動をとったり、ヒーラーとかの不祥事があったり、そのせいなのか、と納得しました。

人間の中には色んな部分があるもんね、誘惑に負けることもあるよね。

自分も「自分の利益」優先で行動すると、何にもうまくいかないです。

何十回も痛い目みてやっとわかった。

皆の者、くるしゅうない、私を反面教師にするがよい、多幸多幸。(何で上から目線)

いついかなる時も「良心・節度・謙虚・思いやり」みたいな自分なりの基準を守って「神様にお任せ」で悩まないで生きていこう、と思ったしだいです。

参考文献

足立幸子「あるがままに生きる」ナチュラルスピリット